鳳凰単叢とは ー シングルオリジンの “香りの烏龍茶”

鳳凰単叢とは、広東省の鳳凰山で栽培されるシングルオリジンの烏龍茶です。
※ 単叢(たんそう)とは「ひとつの草むら」という意味

品種はすべて鳳凰水仙群種という単一品種。しかし、品種とは別に香りのタイプが様々あり、香りの系統によって様々に名前が付けられている “香りのお茶“ です。

 
 

香りの系統 "十大香型"

品種とは別に、香りの系統で名前が着いているのが鳳凰単叢の最大の特徴です。

茶葉そのものから花のような香りがしたり、蜜のような味わいがするなんて、お茶は本当に奥が深いです。

 
 

鳳凰山

鳳凰山について、中国ではこんな風に言われたりします。

高山雲霧出好茶 ー 「高い山の雲と霧がおいしいお茶を作る

日照時間が短く、湿度が高い環境が茶葉の香りを高めるとされており、高山茶であるほど香り高く重宝されます。

高山でも標高が高く有名な山が、鳳凰山系の中にある烏崬山(ウードンさん)。
烏崬山の標高は 1391m です。鳳凰単叢の産地の表記に 1391m よりも高い標高が記載されていたらニセモノということになります。

烏崬では、茶樹が10年かかって大きくなる高さになるのに50年かかります。そのため、茶樹も小さく、コケが生えているのが特徴です。手入れに非常に手間もかかるため、茶葉は高級品となります。

鳳凰単叢の商品名

鳳凰単叢は「商品名に知らない単語がたくさん並んでいてよくわからない!」ということが多いかと思います。

茶葉をスムーズに買うためには、まずは香りの系統である「香型」にだけ注目するのもおすすめです。
「香型」のみ記載の商品も多いです。

鳳凰単叢 雪片 烏崬 玉蘭香 単株 2013年

  • 茶摘時期:雪片(冬詰み)

  • 産地:烏崬(標高 1000m~)

  • 香型:玉蘭香(ハクモクレンの香りの系統)

  • 単株:単一の茶樹

  • 製茶時期:2013年

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