鉄観音茶とは? | 味の特徴、タピオカブームがもたらしたもの
鉄観音茶とは、鉄観音という品種の茶葉を使用したものや、鉄観音製法で作られたお茶のことで、これらを総称して鉄観音(てっかんのん)と呼びます。
代表的なものに、中国の「安渓鉄観音」や台湾の「木柵鉄観音」があります。
ウーロン茶と併記されることが多いですが、ウーロン茶と鉄観音茶の違いは、「鉄観音茶はウーロン茶の中の一種で、中でも鉄観音品種のものや鉄観音製法で作られたお茶」ということになります。
鉄観音という名前の由来は、丸まった茶葉とその光沢の様子からきていると言われています。鉄観音製法という独特の製法で、茶葉を布で包んで団子状にして揉み込んではほぐす、という作業を繰り返して、丸まった茶葉と光沢がでてきます。
鉄観音品種には、ランのような気怠い甘い香りや、桃のようなジューシーで爽やかな風味があるのが特徴的。一般的な烏龍茶よりも力強いものが多いです。
この品種特有の花香や味わいを「音韵」(おういん)と言ったりします。
また、鉄観音は第3次タピオカブームとともに一気に知名度が高まりました。
3回目のタピオカブームだったため、タピオカミルクティーそのものの新規性はさほどなく、タピオカのサイズや砂糖の量、トッピングなどでバリエーションが増えました。
その中で、茶葉が選べる店舗が増え、烏龍茶やプーアル茶と並んで「鉄観音茶」を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
鉄観音茶はその芳醇な風味からミルクに負けないため、ミルクティーにした時に茶葉の味わいをしっかり感じることができ、人気が高まっています。
さらに、鉄観音には製茶の方法によって、3つのタイプがあります。
清香と濃香とで飲み比べするという楽しみ方もオススメです。